産科(出産)

当院は、麻酔専門医による無痛分娩を行っています。詳しくは下記をご一読ください。
また、Q&Aをご用意しました。あわせてご参照ください。

無痛分娩

麻酔科医 深澤医師ごあいさつ

元気な赤ちゃんを産みたいという妊婦さんの願いは昔も今も変わっていません。しかし出産に至るまでの過程は現在多様化しており、妊婦さんのニーズも様々です。出産=痛いと思っている方が多いのではないでしょうか?
もちろん陣痛は、赤ちゃんがお母さんのお腹から産まれてくることを知らせる非常に重要なサインです。しかし現在はお母さんがその痛みに耐えなくてもよい医療として無痛分娩が確立しています。同じ女性として快適に、かつ安全に出産したいとい思う妊婦さんの気持ちはよく理解出来ます。
これまで麻酔科医として培ってきた技術と経験をもとに、1人1人に良いお産だったと思ってもらえるよう安全で快適な出産をサポートしていきたいと思います。

深澤寛子医師
深澤寛子医師プロフィール

麻酔専門医による硬膜外麻酔

近年、お産は多様化しています。当院でも数年前よりアロマセラピー分娩を行うなど、多様化への対応を進めてきましたが、このたび、より多くの妊婦さんの希望に添うように「無痛分娩」を行っています。

当院の無痛分娩の特徴は、麻酔専門医による硬膜外麻酔です。お産は多種多様と言われており、一人一人痛みの感じ方が違うなかで、麻酔専門医が待機し、より効果的な除痛を行います。

当院での無痛分娩の方法

34週までに麻酔科外来を受診していただきます。無痛分娩の方法、効果、リスクなどを麻酔科医よりお話いたします。36週以降、分娩兆候や胎児発育などを考慮し、分娩日時を決定します。(当院では計画分娩になります)

分娩当日、陣痛促進剤による誘発分娩を開始し、妊婦さんが痛みを自覚し始めた頃から硬膜外麻酔を開始します。麻酔は分娩後の処置が終わるまで継続して行い、処置が終了して、無痛分娩も終わります。

無痛分娩が好ましい方と困難な方

無痛分娩が好ましい方と、無痛分娩が困難な方がいらっしゃいます。下記をご参考いただき、ご不明な点がございましたらお問い合わせください。

無痛分娩が好ましい方:
妊娠高血圧症候群、陣痛に対しての不安、恐怖心が強い方。留置した硬膜外麻酔カテーテルから局所麻酔薬を注入することにより、緊急帝王切開術がより早く実施できる(ハイリスク分娩など)

無痛分娩が困難な方:
血液中の凝固、止血成分の異常などにより血が固まりにくい方。硬膜外麻酔の穿刺部位に感染などを起こしている場合。脊椎の形態異常などにより硬膜外麻酔のカテーテルが挿入困難な方

無痛分娩(麻酔分娩)・産科麻酔に関する情報はこちら(日本産科麻酔学会)

無痛分娩Q&A

無痛分娩にはどのような方法がありますか?
無痛分娩の方法は薬剤を用いる方法と用いない方法に大別されます。当院では局所麻酔薬を用いる硬膜外麻酔で無痛分娩を行っています。
硬膜外麻酔とはどのような麻酔ですか?
脊椎(背骨)の中にある脊髄の側まで針を刺し、その中にカテーテル(医療用チューブ)を通し、脊髄を包んでいる硬膜の外側(硬膜外腔)に留置しそこから局所麻酔薬を注入します。その脊髄を通っている神経のみ一時的に麻痺させることにより痛みを和らげる事ができる麻酔です。
無痛分娩の長所は何ですか?
痛みがなくリラックスして分娩でき、体力の消耗が少ないため産後の回復が早いと言われています。また分娩中に緊急帝王切開術が必要となった場合、硬膜外麻酔で即座に手術ができます。
無痛分娩の短所は何ですか?
分娩時間が延長すること、器械分娩(吸引分娩・鉗子分娩)が増えることが挙げられます。当院では胎児心拍モニターと陣痛計でのモニターを継続して行い、分娩時間が多少延長しても、お母さんが痛みを感じずリラックスした状態で、かつ胎児がストレスを感じている兆候(胎児心拍の減少)がなければ硬膜外麻酔を続行しています。また、できる限り吸引や鉗子を使用しなくても済むようにお母さん自身がいきめるように麻酔を調節したり、お腹の張りがわからない場合はいきむタイミングを指導するなどスムーズにお産が進むように介助しています。
全くなんの感覚もなくお産をするのですか?
いいえ。もちろん高濃度の局所麻酔薬を多量に投与すれば無感覚にすることも可能ですが、運動神経もブロックしてしまい、分娩時にいきむことができなくなります。当院では低濃度の局所麻酔薬を使用し、適宜麻酔の量を調節し「お腹の張りはわかるが痛みがない」状態を目指しています。
硬膜外麻酔の合併症はありますか?
比較的多い合併症として低血圧、頭痛、皮膚掻痒感があげられます。稀な合併症として血管損傷、麻酔薬の誤注入による痙攣・広範囲麻酔、神経障害などが挙げられます。
無痛分娩を希望していますがどうすればよいですか?
妊娠34週までに一度麻酔科外来を受診してください。麻酔科医が診察し、麻酔の説明を行います。毎週木曜日午前10時?12時で予約を随時受け付けております。
無痛分娩はいつでもできますか?
計画分娩となりますので37週以降で出産日を決めてその前日に入院していただきます。その前に陣痛が発来してしまった場合、土日祝、夜間など対応できない場合があります。
陣痛促進剤は使いますか?
出産日の朝から陣痛促進剤の点滴を開始します。産科医師の監督の下産科学会の定めた使用法に従って使用しています。
家族の立ち会い出産を希望していますが可能でしょうか?
可能です。